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第5回 千葉民医連学術運動交流集会開催

2010年2月14日、四街道市文化センターにて、第5回千葉民医連学術運動交流集会が開催されました。全体で、32のポスター発表、66の口頭発表がありました。
保険薬局、病院薬剤科からは、千葉健生病院から5演題、すこやか薬局から事務を含め2演題、二和病院、共同薬局、てんだい薬局からそれぞれ1演題の発表がありました。


プログラム
9:30 開会あいさつ
9:40 特別報告
@「水俣病大検診に参加して」
A「青年育成のための職員アンケート(青年職員・職責者・管理者)集計報告」
10:20 核不拡散条約(NPT)再検討代表団決意表明
10:45 分科会1〜4
ポスターセッション1〜2
12:30 昼食休憩
13:30 分科会5〜8
ポスターセッション3〜4
15:00 学習講演
「千葉県における新型インフルエンザ対策の今度と課題」
16:20 閉会あいさつ


すこやか薬局におけるOTC・医療材料委員会の取り組み
千葉保健共同企画 すこやか薬局 (事務)





●はじめに
すこやか薬局は船橋二和病院、ふたわ診療所に隣接する共同企画の保険薬局である。
共同企画では、2008年にOTCプロジェクト会議が設立され、企画内の各薬局でOTC医薬品、医療材料を取り扱うことを進めてきた。すこやか薬局でも2009年5月に「すこやか薬局OTC・医療材料委員会」を立ち上げより患者のニーズに応えた品揃えを目指して取り組みを開始したので報告する。
●この間の取り組み
@患者ニーズの収集
販売品充実の為、職員向けに「取扱商品についてのアンケート」を行い、患者さんの声や希望をノートに記録した。
A新薬事法改正によるOTC医薬品の陳列整理
2009年6月1日に新薬事法が施行され、リスクに応じたOTC医薬品の陳列が義務付けられた。
すこやか薬局でも第1類〜3類のOTC医薬品を分類して陳列した。
BOTCプロジェクト会議への参加
毎月行われる共同企画の「OTCプロジェクト会議」へ参加し、共同薬局の他薬局との情報交換を開始した。
C各科の医師との連携
船橋二和病院、ふたわ診療所、近隣の歯科などの医師と話をする機会をもうけ、医師による治療に影響するOTCは置かないことを基本とし、OTCの選択や使用、軽度疾患に関するアドバイス、医師への受診勧告のタイミング等の意見を集めた。
D季節に合った商品
夏はあせもクリームや日焼け止め、冬はスキンケアなど季節に合った商品を置くようにした。
E商品の仕入れルートの確立
これまでOTC医薬品の仕入れルートは確立したものがなく、仕入れは全て薬材センターから行っていたが、OTC医薬品については品揃えが豊富で、発注が専門端末で非常に簡便に行える業者のシステムを導入した
●今後の課題
@処方箋受付がメインである保険薬局の為、限られたスペースの中で患者さんに見やすい陳列棚を設置する。
AOTC医薬品、医療材料の毎月の収益を確認し経営に役立つようバーコードレジの導入行う。
BOTC医薬品、医療材料を取り扱う保険薬局へ見学に行き、商品の陳列や品揃えなどの参考にする。
C各科専門医師の意見を取り入れながら、適切なOTC医薬品、医療材料を選択し取り揃えて行く。
D2010年より薬学6年制の薬局実務実習がはじまる。すこやか薬局でも学生の受け入れをし、2か月半の実習を行う予定である。実習のカリキュラムには「OTC医薬品」も含まれているため、有意義な実習ができるように検討する。
EOTC医薬品を適正に供給し、セルフメディケーションの安全性と有効性を確保するために、職員の力量アップをはかり、「かかりつけ薬局」として地域に根ざした薬局を目指す。

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アリセプト使用実態調査と調剤薬局薬剤師の関わり
千葉保健共同企画 すこやか薬局


●はじめに
すこやか薬局は船橋二和病院、ふたわ診療所に隣接しておりそれらの医療機関の約62%の処方箋を応需している共同企画の保険薬局である。ふたわ診療所は精神科を擁しており、すこやか薬局では薬剤師2名が精神科担当として毎月の精神科スタッフ会議と週1回行われているカンファレンスに参加し、2ヶ月ごとに行われる認知症家族学習会では、支店ののぞみ薬局と交代で薬の説明の講師を務めている。
●目的
近年の高齢化に伴う認知症患者の増加は目を見張るものがあり、検査・治療においても急速な進歩がみられる。そこで我々は過去4年間の当薬局におけるアリセプトの調剤数量とふたわ診療所の協力を得て処方された患者数と処方医の調査を行い認知症の広がりに対して調剤薬局薬剤師としてどのような関わり方が出来るかを考察する。
●調査方法
@H18〜21年の過去4年間のすこやか薬局におけるアリセプト錠3mg、5mg、10mg(いずれもD錠を含む)の調剤数量の推移を調査
A各年の8月の1ヶ月間にアリセプトを処方された患者数とその処方医をA:認知症サポート医それに順ずるB医師、C医師D二内科専門医師群(精神科以外で主治医が決まっている)、E:一般内科医群(主治医が決まっていない)の5グループにわけ、その推移を調査。(1ヶ月間にアリセプトを処方した延べ回数で比較)
●調査結果
@アリセプト錠処方数量は毎年増加
A患者数の増加は各グループで増加しているが、精神科からの処方の増加が最も大きい。
●考察
@過去4年間の患者の推移をみると当初他科受診の患者も、認知症の進行に伴い精神科専門医に繋がっていっている様子が伺える。
A今後は患者の急増に伴い、認知症の治療に当たる医師は認知症サポート医にとどまらず分野を超えてひろがっていく可能性がある。
<今までの取り組み>
@アリセプト錠の薬局ナビを使い併用薬・療養上の注意点を指導
Aアリセプト錠と併用注意の薬剤の資料作り
Bカンファレンスで気になる患者の情報提供を行う。
<今後の課題>
認知症はいままで薬剤師にとって関わりが難しいと考えがちだった疾患であるが患者数の増加に伴い薬局の窓口でもケアのポイントをしっかりと確認、評価していかなければならない。
@今までのツール(薬局ナビ・資料・アリセプト手帳)をさらに充実させ積極に活用していく。
A患者本人との関わりが難しいため代理人とのコミュニケーションをとっていく。
B窓口で得た情報を主治医にフィードバックし、必要に応じて専門医の協力も検討する。

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薬剤師政策作成の経過と実践への課題
千葉県勤労者医療協会 千葉健生病院 薬剤科


[目的]
薬剤師第一世代の退職時期が迫り、薬剤師教育六年制での長期実務実習開始を来年度に控え、集団全体の 力量アップや配置・職能向上の課題を明確にするため、2007年より千葉民医連薬剤師政策の策定に取り組んだ成果と実践に向けた計画を報告する。
[方法]
薬剤師政策を策定するにあたり、薬剤師部会全体で独自の準備活動を行った。
@現時点での事業所業務を集約し意識共有するため主任以上の職責者が一泊二日で合宿を行った
A自己研鎮や異動に関わるスタッフ薬剤師の思いを集約するためアンケート調査を行ない分析した
B薬剤師職能を考えるために、薬局業務・病棟業務の到達目標を設定した
C新卒入職・既卒中途入職など経験値を把握するため、企業・薬局・病棟・在宅など卒年から経歴を集約し、県連全体の配置状況を確認した
D薬剤師の新しい職能につき、社会状況の変化も踏まえイメージを明文化して薬剤師政策(案)を全体部会で提案し意見を求めた
E人事案件と関連するため、県連理事会へ提示を行ない、実践への理解と承認を求めた
F県内学術運動交流集会で発表(2008年1月)し、薬剤師集団の意図するところを全職員へ説明した
G既存薬剤師への研修支援を目的とし、獲得目標を定め薬局・病棟見学1カ月研修を今年度内に実践した
H実務実習認定薬剤師資格取得を部会全体の課題ととらえ、費用支援により積極的な受講を推奨した(集合研修費用・ワークショップ研修費用・申請費用)
I到達度チェックフォーマットの構築を開始した
[結果]
人事異動は場当たり的に欠員補充が優先となりがちであるが、ライフワークバランスに配慮しつつ薬剤師政策に則り配置を計画することは、モチベーションを維持しつつ部会全体の薬剤師職能の追及・発展に寄与できうるものとなる。
[考察]
『私たちの目指すものはオールラウンドに力を発揮する薬剤師です』をスローガンに、部会全体で作り上げた政策の実践を開始する。薬剤師集団としての力、所属事業所スタッフとしての力、患者から学ぶ一医療人としての力を磨き、世代交代を成功させ民医連職員として働き甲斐のある職場作りを行っていく。

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新薬評価ワーキンググループの活動報告
千葉県勤労者医療協会 千葉健生病院 薬剤科
<はじめに>
千葉民医連薬剤師部会では、幹部薬剤師の世代交代と2012年より輩出される6年制薬剤師の職能を円滑に迎えるため、薬剤師政策の策定を行った。その一環として、薬の本質を評価できる資質を育成することを目的とし『新薬評価』を題材にワーキンググループを立ち上げた。勤務時間内での開催が困難であったため、業務の終了した夕方の時間を充て、話題となった薬剤や新たに採用を検討したい薬剤などを題材に、1回1時間から2時間開催し
た。
<グループ学習の目標>
薬剤師としての薬剤評価技術の向上とし、以下の3点に重点をおいた。
1)薬品を客観的に評価する技術の習得と錬成
メーカー主導の販売戦略によらず、真にその薬剤の有用性を判定できる技量を磨く
2)病態臨床の学習
薬剤師に疎い分野である臨床病態を学習することで、逆にその病態への薬剤必要性を認識する
3)薬事委員会に提出できる資料としての薬学的検証
現採用薬との比較における優位性を検証できる技量を磨く
<テーマ薬の選択基準>
@薬理作用が新規であるため既存薬との差が明らかであるもの
A話題性のある薬剤
B医師が興味をもち採用申請された新薬(基本的に発売後1年を経過していない時期の採用は避ける)
C病態学習の必要な薬剤で、同一薬効群の薬剤を集約整理できるもの
<評価薬剤と時期>
*小腸CHOトランスポータ阻害剤ゼチーア錠[エゼチミブ]薬価収載20076@AB 評価20077
*抗てんかん薬トピナ錠[トビラマート]薬価収載20079@B 評価20078
*肺がん治療剤イレッサ錠[ゲフィチニブ]薬価収載20028@AB 評価20079
*末梢COMT阻害剤コムタン錠[エンタカポン]薬価収載20073@B 評価200712
*禁煙補助剤チャンピックス錠[ハレニクリン酒石酸塩酸塩錠]薬価収載20084@AB 評価20084
*内服男性型脱毛用剤プロペシア錠[フィナステリド]販売200512薬価未収載@B 評価20087
*多発性骨髄腫用剤 サレドカプセル[サリドマイド]薬価収載200812AC 評価20091
<開催方法と準備資料>
部会後など集まりやすい日を設定し、5時半から小1時間を確保。県連薬事委員会などから評価希望薬剤情報を収集し薬剤を決定。販売会社より@新薬審査概要AインタビュフォームB製品情報概要C添付文書D製剤見本など収集する。参加者は事前に資料を一読し、薬剤の概要を理解して準備をし、チュータは薬剤の評価ポイントをまとめて病態資料を合わせ準備した。チュータは病態を解説後、必要とされる薬剤の条件などを解説し、対象薬剤の位置付けを検討。薬剤の評価は有効性・安全性・経済性を中心に意見交換し必要に応じて評価まとめを作成して各院所薬事委員会に提出した。
<まとめ>
多くの薬剤が開発発売される状況では、その有用性は販売企業の戦略に乗ることなく、病態に真に必要とされ有効な薬剤であるのかを自らの技量で見極めることは難しい。その技術を習得し磨くことは個人努力のみでは困難であるため、手ほどきとしてこのようなワーキンググループで活動を開始した。今後は参加者が自らの努力で研讃していくことが今後の薬剤師に求められる技術となる。院所薬事委員会に連動し今後も評価の必要性のある薬剤を題材にこの活動を深めていく。

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外来化学療法室開設と化学療法委員会における薬剤師の取り組み報告
千葉県勤労者医療協会 千葉健生病院 薬剤科
1、はじめに
当医院では2008年10月から外来専用の化学療法室の個室を備え、専任看護師と担当薬剤師を置いて運営し月30〜40件に対応している。外来で化学療法を行う際、正確かつ安全に治療を進めるために他職種のチームの連帯感が重要になってくる。化学療法委員会の事務局が薬剤科にあることから、今回は委員会における薬剤師の立場から専用療法室の開設準備からの安全対策上、薬剤指導業務上の関わり等から検証する。
2、検証方法
現在外来で化学療法を受けている患者様を抽出し、集計した外来専用の化学療法室についてのアンケートから今までとを比較し、実際に稼働してからの寝心地の良しあし(ベット→リクライニングソファーに変更)専任の看護師がいることやほかの患者様と接しないことでの安心感がどのように変化しているかについて状態・評価のアンケートを実施し集計。その結果を検証し対策を考えていく。
3、結果・考察
アンケートの評価結果対象15例 5点評価(5満足→1不満)
ベットと比較しての寝心地 平均4.08
専任の看護師がいることでの安心感 平均5.0
他の患者様と接しないことでの安心感 平均4.75
総合評価 平均4.75
アンケート結果より、今までは処置室の一部のベットを使用していたが2008年より個室に移動したことでプライバシー保護の観点からも安心感は上昇したと認識できた。
また、今までは違う建物の2階で施行していた為に距離があり、薬剤師が患者様と直接接することは難しかった。しかし2008年10月から薬剤科の隣室が化学療法室となった為、患者様の状態把握や薬剤を調製してから実施までの時間短縮が可能となった。更に看護師と安全確認をし、点滴ラインや点滴速度などの薬剤個有の注意事項も一緒に確認することが出来るようになった。
今回のアンケート結果より患者様には満足して化学療法をうけていただいているが、更にチーム内で連絡を密に取り合い、安全に実施するためにより事前の処方監査・疑義照会などを確実に行いたい。

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セイブル錠試用のまとめ
千葉県勤労者医療協会 千葉健生病院 薬剤科
はじめに
当院において、従来より採用している食後過血糖改善剤は2種類(グルコバイ錠・ボグリボース)あるが、薬理薬効から発現する腹部症状は、コンプライアンス不良や継続服用を困難とする要因であった。今回、試用薬剤として採択したセイブル錠は、食後過血糖を抑制するが、従来薬と異なり、上部消化管で服用量の半分が吸収されることに特徴があり、食後1時間血糖値抑制への期待がある。また、消化器症状の副作用が軽減される可能性が示唆される。
2008年10月から2009年6月までに試用した事例につき、有効性と安全性のまとめを行ったので報告する。
対象
@千葉健生病院入院中にセイブル錠を服用した患者18名
A千葉健生病院付属まくはり診療所でセイブル錠を処方された患者74名
方法
カルテ調査と患者からの聞き取りを行ない、当院作成試用ガイドラインをもとに、評価を行なった
●調査項目
*年齢・性別・併用薬・セイブル錠の使用状況、セイブル錠服用前後のHbAIcの値
*副作用発現の有無と発現した副作用の種類
●評価
・有効性…副用開始約12週後のHbAlc値がマイナスO.4を達成
・安全性…副作用の種類と発現頻度・中止の有無
結果
◎年齢:30代3名 40代5名、50代16名、60代33名、70代26名、80代9名
◎性別:男性55名女性37名
◎セイブル使用状況
・セイブル錠単独開始…6名、他の糖尿病薬から変更… 46名
・他の糖尿病薬に追加…40名
◎有効性について
投与中止など24例をのぞいた68例で評価
38例/68例(55.9%)が12週後のHbAlc値がマイナスO.4を達成
◎安全性にっいて
副作用発現33名/92名投与中止となった例は16名
消化器症状45件・低血糖1件・その他の症状3件
考察とまとめ
今回の調査では、食事や運動など、生活面の影響や他の糖尿病薬との併用も多く、セイブル錠単独での評価は難しかったが、服用後の血糖改善効果については満足できるものが得られた。食後高血糖を把握する指標として有効な1,5AGの測定がされておらず、検討することができなかったので、今後、追加検討したいと考えている。安全性においては、消化器症状の副作用は、当初の予想より発現頻度が高かった。副作用を軽減し、服用を継続する対策として、少量から開始・整腸剤の併用・服用開始数日間の服薬指導の強化が考えられる。今回の結果をふまえ、セイブル錠を中心にα-GI薬の集約をはかる予定である。

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職員安全対策の視点による院内感染対策活動
千葉県勤労者医療協会 千葉健生病院 薬剤科
[目的]
空気感染をし、結核を代表とする日和見感染症は、患者の感染が判明しない時点で入院し、療養期間に接触した職員への感染対策を委員会として対処に苦慮する事例が多い。職員の安全確保の視点から院内感染対策職員啓蒙を重視した委員会活動について報告する。
[方法]
結核について、過去3年間にわたり発生した暴露事例のうち、管轄保健所からの非定期職員健康診断要請のあった3件の詳細経過とその対策、その他感染症の院内感染対策を特別に設定しておこなった事例、学習会の開催、感染対策材料の導入経過、基準の改訂などを紹介する。
[結果]
当院は急性期一般病院であり空気感染対策陰圧室を備えていない。結核は2006年1月から2009年1月までの3年間に10件報告があり、うち単なる呼吸器感染症として入院した事例が3件、いずれも当初より個室対応を取られていなかったため、接触職員に対し保健所からの勧奨で非定期レントゲン写真・ツ反・QFT検査などをおこなった。
@発熱精査入院 11/6入院 12/1塗沫3+判明 結核専門病院へ転院 26日在院
ADM教育入院 3/8入院 3/19塗沫2+判明 結核専門病院へ転院 12日在院
B高齢者住宅より発熱食思不振で入院 1/4入院 1/30塗沫2+判明 結核専門病院へ入院 26日在院
QFT検査についてはツ反検査による非特異陽性反応を排除できる検査として近年注目されてきたが、検査費用の問題や検査施設が限られていたため、当院では昨年4月より新入職員に対し入職時に検査し、実際の暴露事故発生時に比較数値として利用する基準に変更した。@の事例で接触感染期間に業務した職員でQFT検査が偽陽性の職員5名は結核発症予防内服対象となり、対象がイスコチン而村生結核菌であったため、3名がリファンピシンを半年間内服した。A・Bの事例についても同様に非定期健診を実施した。
B型肝炎対策として職員へのワクチン接種規定を改定、HIV対策として啓蒙学習会を設定、感染対策意識を高揚、感染対策材料の積極的使用・活用への働きかけを行った。
[考察]
院内感染対策を怠ることは患者在院日数の延長要因であり、医療経済的にも不利となる。しかしながら感染対策用具はコストもかさみ、病院負担の費用であるため、どこで折り合いをつけていくかが問題となる。
個々の事例からのまなびでは、初期感染対策が重要であり、感染対策委員のみでなく、個々スタッフが日ごろからマニュアルに親しみ、状況に応じた対策を実行できる体制を整えておく事が重要である。HIVにしても結核にしても罹患した本人に自覚がないまま日常生活を送り、大多数の感染者を引き起こすため、社会的にも医療機関として果たすべき役割は大きい。ここ数年のうちに発生すると言われている新型インフルエンザ対策にも通じる視点が求められている。

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外来血液透析室での薬剤師業務〜残薬調査より得られたこと〜
千葉県勤労者医療協会 船橋二和病院 薬剤科



[目的]
当院では病棟薬剤師の業務として、透析室における処方箋発行のための問診を行なっている。患者から「薬が残っているので処方日数の調整をして欲しい」という訴えが非常に多いため、透析室スタッフより依頼されて開始された業務である。問診は患者が透析を行なっている時間帯にベッドサイドへ訪問し、薬に関する作用副作用などの質問への回答を行い、また、残薬調整などに適宜対応している。今回は、残薬発生の実態調査を行い若干の考察を得たのでこれを報告する。
[方法]
処方箋訂正回数をカルテより収集し分析した。調査期間は2009年1月1日〜5月31日。調査対象は当院で外来透析を受けている患者の中で、病棟薬剤師が上記問診を行っている患者31名(全透析患者177名)
[結果]
期間内の総問診回数は303回でありそのうち残薬調整のために処方日数を減量した回数は95回であった。また、薬品別調整回数上位3薬剤は降圧薬、胃腸薬、リン吸着薬であった。
[考察]
調査の結果、問診を行った回数の内約3割で残薬があるとの申し出があり調節を行った。
降圧薬、胃腸薬、リン吸着薬が残薬の多い上位3薬剤であった。まず、降圧薬に関してであるが、透析後の血圧低下は多くの患者に見られる合併症であり、医師の指示以外でも、降圧薬の調節が必要になり残薬が発生したと考えられる。次に胃腸薬であるが、自覚症状が現れないときは飲まないケースが今回の結果に反映されていると考えられる。最後にリン吸着薬であるが、食事の量により自己判断で調節する患者もおり、この原因はリン吸着薬の錠数の多さや副作用も関与していると考えられる。リン吸着薬の服薬ノン
コンプライアンスは血清リン値の上昇をきたし心血管系の異所性石灰化につながる可能性があり、透析患者の総死亡率の上位に心血管病変が挙げられていることから、これを問題とし改善することが今回の調査により重要であると考えられた。

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ゼチーア使用状況のまとめ
千葉保健共同企画 てんだい薬局



●目的・対象・調査方法
ゼチーア(成分名エゼチミブ)は従来の脂質異常症治療薬とは異なる作用機序をもち、脂質異常症治療において新たな選択肢となることが期待される薬剤である。しかし使用経験が少なく使用に際しては副作用等について十分な注意を払う必要がある。2008年9/19〜2009年11/14までに北部診療所に受診した患者で、ゼチーアを処方された21例の使用状況について薬歴および北部診療所の協力を得て臨床検査値の調査を行った。
●結果
・継続中13例、処方中止8例。
・処方中止の理由:副作用発現:3例(CPK上昇1、頭痛2、ふらつき1)中断:2例、効果なし:2例、経済的理由:1例
・投与前後の臨床検査値のフォローができた15例について(Tcho、 HDL、 LDL、 TG、 CPK、GOT、GPT)調査した。
●考察
LDLを減少させる可能性はあると思われた。また単独でも減少効果はみられたが、 HMG-CoA還元酵素阻害剤を併用している例ではとくに減少効果が大きい傾向があった。ただしHMG-CoA還元酵素阻害剤を途中でやめた場合、投与前より上昇している例があった。投与後に上昇していた例はプラバチンからの変更例だったことから、LDL低下作用はプラバチンよりも劣る可能性が示唆された。
コンプライアンス不良(食事療法不十分含)の例では検査値が不良だった。
●まとめ:
今回の調査では血液検査のタイミングが個々の症例でまちまちであり、開始後1カ月など統一した区切りで評価することができなかったが、投与前後を比較すると検査値が下がっている症例が多かった。しかし投与期間が比較的短期間な例が多かったため、長期的な検証はできていない。ゼチーア自体が新しい薬であるため、どのような投与方法(併用薬等)が長期的かつ対費用効果も含めて患者にとってより有効なのか、また効果不十分の症例に関してはいつまで使用するのかという検証も必要と思われた。さらに新しい薬を使い始めた場合は定期的に検査するよう働きかけていく必要があると思われた。
また効果不良の例には服薬が行われていない例や、食事療法が励行されていない例もあることから、服薬遵守の確認や、食事療法の啓蒙活動も薬物治療以上に重要であると思われた。

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在宅訪問活動 IVH調剤の取り組み
千葉保健共同企画 共同薬局
[はじめに]
共同薬局は1日平均処方箋枚数360枚、常勤薬剤師14名、非常勤薬剤師10名です。薬剤師訪問回数は月平均40回で、そのうちIVH無菌調剤の訪問は平均10回です。
04.4月医療機関の移転と同時に当薬局も現在地に移転しました。移転前は近医からlVHのオーダーあるも混注は対応できず、設備のある薬局に紹介しなければならない実情がありました。移転を契機に無菌室の設置にふみきりましたので、lVH菅理のまま退院する方の在宅療養を支えることが可能になりました。
クリーンベンチでの調剤は、1回の調剤数は最大7日分としました。ターミナルの方は週2回の調剤で対応しました。
[対象]
患者様の多くは、誤嚥性肺炎を繰り返すも胃ろうなどの選択ができず、やむなくIVH導入となるケースや、公的大HPで集中治療受けターミナルでlVHのまま退院となるケースです。
04.7〜09.4まで5年間で13名のIVH調剤を経験しました。12名の方が訪問対象でした。
12例のうち3例がターミナルで、他は高齢で反復性の誤嚥性肺炎の方です。原疾患は脳血菅障害6名、慢性肺疾患2名、パーキンソン病1名です。
訪問期間は1週から3週が3名 4週から3ヶ月末満が3名 6カ月以上1年未満が3名でした。09.4現在継続中の方が3名いますが、3ヶ月経過が2名 2年2ヶ月経過が1名です。
薬剤師訪問の症例を紹介します。
[症例1]63才女性 乳がん術後再発 肺転移 脳転移あり。08.6〜08.8訪問致しました。
入院前はMSコンチン等の内服で疼痛コントロールしましたが入院時より塩酸モルヒネ注の持続点滴で痛みをコントロールしました。主治医より余命2週と言われるも自宅で過ごすことを希望されIVHのまま退院され、週に2回混注後訪問。7週過ごすことが出来ました。
[症例2]88才女性 脳梗塞後嚥下困難となりINH導入。07.3訪問開始となり現在も継続されている方です。時々急な熱発で入院されることはありますが2年以上自宅療養されています。
[結語]
当薬局の規模でクリーンベンチを運用しても、経営的には全く採算の合うものではありません。しかし最期は住み慣れた自宅で過ごしたい、また自宅で介護したいという介護者もいらっしゃいます。薬剤師訪問とりわけIVH調整後の訪問はその希望に応えられる活動ではないかと思われます。


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