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HOME >気になる病気と薬のはなしindex>薬の性格を理解しよう
気になる病気と薬のはなし
薬の性格を理解しよう

 

Q1 薬が効く仕組みを教えてください
Q2 血中濃度って何ですか?
Q3 副作用について教えてください
Q4 薬の相互作用について教えてください
Q5 食べ物との相互作用について教えてください

 

A1 薬が効く仕組みを教えてください

お酒を飲むと、顔が赤くなったり、良い気分になったりします。これは、アルコールが体内で吸収され、血液とともに全身を回り、作用するからです。薬の流れはこのようしかし、時間が経つと酔いがさめて、また普通の状態に戻ります。これは血液中のアルコールが肝臓で分解され、腎臓から尿といっしょに排泄されてしまうからです。薬が効くのもこれと同じようなしくみです。
薬が体内で吸収され、吸収された薬は血液によって全身をめぐり、必要な場所で効果を現します。そして、肝臓で分解(代謝)され、腎臓などから体外に排出されるのです。
薬が体内で利用され、排泄される仕組みは、例えばのみ薬の場合は

・胃でとける。
・小腸で吸収される。
・肝臓で一部代謝され、血液中に入る。
・心臓によって全身へ。何度も肝臓を通過し、そのたびに少しずつ代謝され、効力を失う。
・役割を果たした薬は腎臓でろ過され尿とともに体外へ排出される。

舌下錠薬→ 舌下錠は口の粘膜から吸収され、血液中に入る
貼付薬→ 皮膚から吸収され、血液中に入る
坐薬薬→ 肛門に挿入した坐薬は直腸の粘膜から吸収され、血液中に入る
内服薬薬→ 内服した薬は、腸溶錠以外は胃で溶け小腸で吸収され血液中に入る
腸溶錠薬→ 腸で溶けて吸収され、血液中に入る

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A2 血中濃度って何ですか?

薬が体内に吸収され、血液中の薬の濃度を血中濃度といいます。血中濃度が一定の濃度を超えると効果が現れます。また、薬は飲んでから排泄されるまでに、一定の時間が必要です。体外に排泄されるまで、作用が持続するのです。
血中濃度例えば、2回分の薬を決められた時間をおかずに飲むと、1度に2回分の薬を飲んだのと同じことになってしまいます。Aのように薬の量が多くなりすぎて、思いがけない副作用を引き起こす可能性があります。また、間隔をあけすぎると、前回飲んだ薬が排泄されて血中濃度が低下し、持続的な効果が期待できなくなります。
飲む量を減らすとCのような状態になり、薬が効かず、病気が悪化してしまうおそれもあります。 薬がきちんと効果を発揮するためには、決められた量を決められた時間に飲むことが必要なのです。

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A3 副作用について教えてください

薬をのむときにいちばん気になるのは、どんな「副作用」があるのかということでしょう。「副作用」とは薬を飲んだときに現れる、本来の目的以外の作用をいいます。
例えば、カゼ薬をのんだら眠くなった・・・これは、だれにでも経験のあることでしょう。この場合、「眠ること」を期待してのんだわけではありませんから、「眠気」は副作用とされます。しかし、それでは不眠症のために睡眠薬をのんで眠くなった場合はどうでしょうか?この場合の「眠気」は副作用ではなく、主作用、つまり「効きめ」ということになります。
このように、薬をのんだ場合、本来は目的としない作用があらわれることがあって、これを副作用と呼びます。

副作用には
1.予想しないような作用が現れる場合と
2.薬が予想したよりも強く作用してしまう場合があります。

薬は必要な場所にだけ効くことが理想ですが、血液といっしょに全身を回るため、必要のないところにも働きかけて、結果として思わぬ副作用が起きることがあります。
また、予想以上に薬が強く作用して副作用をひきおこす例として、糖尿病の薬の効果が強すぎて低血糖をおこすような場合があります。
副作用が絶対ないという薬は、残念ながらありません。しかし、だからといって薬を使わない、というのでは肝心な治療をすることができません。
副作用を理解したうえで、薬を正しく使うことが大切だといえます。副作用について正しい知識をもつことによって、よりよい治療が進められるようになるはずです。

副作用をおこしやすいのはどんなひと?
副作用は必ずおきるというものではありません。また、副作用の起こり方やあらわれ方は、一人ひとりで微妙に違います。患者さん個人の体の状態や体質が、副作用のおこりやすさに関係していることもあります。
薬は体内に吸収された後、肝臓で分解(代謝)され腎臓から排泄されます。このとき、肝臓や腎臓に病気があり機能が低下していると、薬の分解(代謝)や排泄が正常に行われにくくなり、薬が血液中にとどまりやすくなります。つまり、薬が効きすぎの状態になって、副作用が起こりやすくなります。
また、特異体質の人やアレルギー体質の人も副作用を起こしやすいといえます。この場合は自分だけでなく、家族にも同じ体質の人がいるかどうかも、重要な情報になることがあります。

高齢者に副作用が多いのは?
*身体の機能が低下しているため
人間の体は、年齢に伴い、肝臓で薬を分解する能力や、薬を腎臓から体の外に排出する能力が低下します。また、高齢者は体の中の水分の割合が少なくなり脂肪が多くなるため、脂肪にとける薬が体の中にたまりやすくなります。その結果、薬が強く効きすぎて、副作用が現れることがあります。

*多くの薬をのんでいるため
高齢者の多くは複数の病気にかかり、たくさんの薬をのんでいます。そのため、薬と薬の相互作用がおこる可能性が高くなります。

*日常生活の問題点など
年齢に伴い、目が見えにくくなったり、耳が聞こえにくくなったりします。そのために、薬を見まちがえたり、薬の飲み方を聞きまちがえたりすることも考えられます。

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A4 薬の相互作用について教えてください

複数の薬を併用したときに、薬の組み合わせによっては、体内で必要以上に効果を強めたり、逆にそれぞれの効果を打ち消してしまったりすることがあります。時には、まったく思いもよらない別の副作用を起こすなどの悪影響を及ぼしてしまうこともあります。これが、薬の相互作用です。
特に高齢者では、相互作用による副作用の発現頻度が高く、しかも重篤なものが多いとされています。また、相互作用が起こる可能性は、薬の作用の強さとは関係ありませんし、内服薬と外用薬との併用でも相互作用が起こることがあるので、どんな薬の場合でも、ご自身の判断での薬の併用は避けて下さい。
複数の診療科、病院を受診する際には、必ずその時に服用中の薬が何であるのか、あらかじめ医師に伝えるようにして下さい。
また、薬局・薬店にて大衆薬(一般用医薬品)を購入される場合も同様に、薬剤師にその旨をお伝えて下さい。
そして、ご自身でも、薬を服用する際には、その薬についての説明書をよく読んでから使うことが大切です。

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A5 食べ物との相互作用について教えてください
ワルファリン1 ワルファリン2
ワルファリン(血栓を防ぐ薬)と納豆
ワルファリン(商品名:ワーファリン)には、血が固まる時に必要なビタミンKの働きを抑えて、血液が固まらないようにする作用があります。
そのため、脳や心臓などの血管が詰まらないようにするために用いられます。
ところが、納豆には大量のビタミンKが含まれているため、ワルファリンの作用を打ち消してしまうのです。
さらに、納豆を食べた後でも、納豆菌が腸内でビタミンKを持続的に作り出しますので、ワルファリンの効き目が著しく悪くなってしまいます。
やはり、例え少量でも納豆は禁止、と考えたほうがよいでしょう。
ただし、納豆の原料である大豆は、ビタミンKの含有量が多くありませんので、食べても問題はありません。ちなみに、クロレラにもビタミンKが大量に含まれています。クロレラを含有した健康食品も、ワルファリン服用中はぜひ避けるようにしてください。

カルシウム拮抗薬(血圧を下げる薬)とグレープフルーツジュース
グレープフルーツジュースには、高血圧の薬のなかでもカルシウム拮抗薬というお薬の分解を阻害する成分が含まれています。
その結果、お薬の作用が増強され、血圧が下りすぎてフラフラしたり、心臓がドキドキする、頭痛がする、顔が赤くなる、といった副作用が出ることがあります。
グレープフルーツジュースのこの作用は、飲んだ後3〜4日間も持続することが分かっていますので、たとえ「たまに」であっても、飲用は避けたほうがよいでしょう。
ただし、カルシウム拮抗薬の中にも、グレープフルーツジュースの影響を受けやすいものと受けにくいものがあることも分かってきています。

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