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気になる病気と薬のはなし
夏のスキンケア

夏の暑い季節。
海やプール、山へのお出かけの機会も多いでしょう。
日やけをはじめとした、肌トラブルの経験はありませんか?
紫外線が強く、また、汗や虫刺されなど肌には厳しい季節かもしれませんね。
肌トラブルを起こさないための予防は?
肌トラブルが起きてしまったときはどうすればいい?
いっしょに、勉強してみましょう。

●皮膚のはたらきと構造

人のからだは、皮膚によって外界からの様々な刺激(紫外線、ほこり、雨風、寒さ、暑さ、細菌など)から守られています。さらに、侵入物に対する免疫反応・体温の調節・汗や皮脂の分泌・知覚作用・ビタミンD形成なども皮膚のはたらきによるものです。そのため、皮膚のはたらきが悪くなるとからだの健康がそこなわれます。様々な刺激に打ち勝つために皮膚の抵抗力を強めることが大切です。
図

●皮膚の構造

皮膚の断面は3つの層に分かれており、表面から順に表皮・真皮・皮下組織となっています。

表皮 その表面は角質層と呼ばれ、何層も重なった構造になっています。
表皮全体は、基底層から角質層に向かって、20才代で約1ヶ月のサイクルで皮膚の再生が行われています。これを、ターンオーバーと呼んでいます。
真皮 皮膚に弾力性と強さを与えています。
皮下組織 体を外気の熱や寒さから守り、クッションのように体を保護する役割や、エネルギーの貯蔵部位としての役割を担っています。

●紫外線ってなに?

太陽の光は、生物が生きていくうえで欠かせないもので、いろいろなはたらきをしています。
でも、そのはたらきはいい事ばかりではないのです。浴びすぎると体にさまざまな影響をおよぼします。その原因となっているのが紫外線です。

太陽の光は、「赤外線」、「可視光線」、「紫外線」の3つに分けられます。
図

目に見えず、可視光線の紫よりも短い波長の光線を紫外線といいます。そして、紫外線はさらに波長によってA波、B波、C波の3つに分けられます。C波は波長が短くオゾン層で散乱するため、地表には届きません。地表にはA波とB波が届きます。

A波とは 皮膚の深いところまで届き、肌を黒くさせ、シワ、たるみなど肌の老化の原因となります。
B波とは 皮膚の浅いところで急激に作用し、肌が赤くなる炎症をおこし、シミ、ソバカス、乾燥の原因となります。

●紫外線の影響

たくさん紫外線を浴びると、肌が赤くなったり黒くなったりするだけでなく肌がダメージをうけて、乾燥したり、シミやしわの原因になったりもします。
また、免疫力が低下し、体が疲れやすくなったり、細胞を傷つけたりして皮膚ガンの原因になるともいわれています。
だからこそ「予防」が大切なのです!

●気をつけるのはいつ?

1 年の中で紫外線が強いのは4 月〜9 月。特に、気温もそれほど高くなく日差しもあまり強く感じない春先は要注意です。急に紫外線の強さが上昇し、またこの時期は強い紫外線に肌がなれていないために、さらにダメージを受けやすくなっています。
1 日の中で紫外線が強い時間帯は、午前9 時すぎから午後3時ころまで。
いちばん強いのはお昼の12時ごろです。またくもりの日でも紫外線は晴れの日の約6割も降りそそいでいます。天気にかかわらず紫外線ケアは毎日の習慣にしましょう。

●日やけをふせごう

日やけ止めを使うことで、紫外線の肌へのダメージを大幅に減らすことができます。また、帽子、長袖の服、日傘を使用したり等、服装なども工夫しましょう。

●日やけ止めのSPF / PAってなに?

SPF…紫外線B波を防ぐ効果をしめしたもので、日やけ止めを塗らなかったときと比べて、赤くなりはじめるまでの時間を何倍延ばせるかを数字であらわしています。

例えば太陽にあたって20分で皮膚が赤くなる人がSPF15の日やけ止めを使った場合20分×15=300分、皮膚が赤くなるまでの時間を300分(5時間)まで延ばすことができる。

PA…紫外線A波を防ぐ効果をしめしたもので、3つの表示方法があります。

PA+ 防ぐ効果がある
PA++ 防ぐ効果がかなりある
PA+++ 防ぐ効果が非常にある 

日やけ止めでは、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を配合し、紫外線を防いでいます。

紫外線吸収剤 紫外線を吸収して、光のエネルギーを別のエネルギーに変えることで肌を守る成分。
紫外線散乱剤 鏡のように紫外線を反射して、光のエネルギーを散乱させることで肌を守る成分。

紫外線から肌を守るにはSPF / PAの数値が高いものを選べば良いのかというとそうではありません。数値の高いものの方が肌への負担が大きいのです。日常生活の買い物やお散歩などには数値の低いものを、炎天下でのレジャーなどには数値の高いものをと生活シーンに合わせて日やけ止めを選びましょう。

●もし日やけしてしまったら

1. 日やけしてヒリヒリと痛いときは…

  • 水や氷で肌を十分に冷やす。
  • 石けんや化粧品は使わないこと。
    (日やけは一種のやけどなので、痛みがひどい場合は皮膚科を受診)

2. ヒリヒリ感はおさまったけれど、肌がほてっている(熱をもっている)ときは…

  • 日やけあと用の化粧水などでお手入れ。カラミンローションなど使うとよいでしょう。

3. ヒリヒリ感やほてりがおさまったら…

  • 化粧水や乳液などで、足りなくなった水分、油分を補給しうるおいを保つ。

紫外線を受けるとからだの免疫力が落ち、疲れやすくなります。食事や休息も大切です。ビタミン豊富な食事をとり、睡眠時間もたっぷりとりましょう。

あせも

【原因】
汗の出る穴(汗腺)にほこりやアカなどがつまり、そこにたまった汗が皮膚を刺激して、炎症を起こします。小さい子供は大人と同じ数の汗腺をもっており、また、新陳代謝が活発なのであせもができやすい状態といえます。

【症状】
ひたい、頭、首の周り、わきの下など、汗がたまりやすいところにできます。
最初は白いブツブツができ、やがて大きな赤いブツブツになっていきます。
赤い方はチクチクとしたかゆみがあって、衣服などでこすれると悪化します。

【治療】
シャワーやお風呂などでこまめに汗を洗い流し、清潔にして、涼しい環境にしていれば自然に治ります。もし治りにくい場合は受診をして下さい。カラミンローションやひどいときは抗生物質の飲み薬や塗り薬を使うこともあります。

【お家でのケア】
清潔にしてあげることが基本です。汗をかいたら、ぬれたタオルやシャワーを使って汗を取りましょう。汗を吸いやすい衣類を選び、こまめに着替えさせることも重要です。

【ポイント】
シャワーなどを使う場合、石けんによって洗いすぎたりしないように注意して下さい。スポンジやタオルでゴシゴシこするのもよくありません。また、あせもをかきこわさないよう、子供のつめは短く切っておきましょう。

水いぼ

【原因】
水いぼウイルスの感染で起こります。いぼのできている部分の接触や、プールで感染することもあります。1〜6歳くらいの子供によくできる、伝染性の強いいぼです。

【症状】
粟粒くらいの発疹がしだいに大きくなって、中央部がへこんだ形でもりあがります。わきの下など、皮膚がすれ合うやわらかいところによくできますが、ほとんどの場合、かゆみや痛みはありません。
つぶれると中のウイルスが広がって、他の部分にうつります。

【治療】
自然に治りますが、いぼが小さくて数が少ないうちに特殊なピンセットで取り去ることもあります。悪化した場合は、塗り薬や飲み薬を使います。

【お家でのケア】
ピンセットでとるのは痛く出血もするので、家庭では行わないで下さい。皮膚科または小児科を受診しましょう。

【ポイント】
人にうつるので、保育園や幼稚園、水泳教室などでは完治するまではプールに入れないことがあります。

虫さされ

特徴は?
赤くはれ、かゆみや痛みを伴うことがあります。かきこわして感染を起こさないよう、早めに処置を行いましょう。

原因は?
虫の唾液や毒に皮膚が反応することが原因です。これは一種のアレルギー反応であり、小さいお子さまは毒に敏感なため、悪化することがあります。

症状は?
赤くはれ、かゆみや痛みを伴います。まれに深刻なアレルギー症状を起こすことがあります。発熱や嘔吐、呼吸困難などのショック症状が起こったり、はれが大きく広がったりした場合にはすぐに受診しましょう。

治療は?
蚊/ブヨ/ダニ・・・刺された部分を洗って清潔にしてから、かゆみ止めの薬を塗ります。
アブ/アリ・・・噛まれたときに痛みがあります。ステロイド軟膏を塗ると効果的です。
ハチ・・・水で洗い流し、ハチの針をピンセットなどで取り除き、刺されたところに口をつけて毒を吸い取ります。このとき、吸い出した毒は必ず吐き出してください。患部を冷やすと、かゆみや痛みがやわらぎます。
毛虫/毒蛾・・・数十万〜数百万の毒針毛をもち、毛虫は危険を感じると毒針毛を空中へ大量に発射するので近づいただけでも皮膚に刺さってしまいます。触れると強いかゆみとともに、皮膚が赤くはれます。毒針を洗い流してから、ステロイド軟膏をつけます。

とびひ(伝染性膿痂疹)

特徴は?
初夏から夏にかけて、子どもに多い皮膚病です。かゆみをともなう水疱(水ぶくれ)ができ、それが破れて飛び火のように全身や他の子どもにうつって広がっていくことからこう呼ばれています。

原因は?
あせもや虫さされ、湿疹などをかきむしった所に黄色ブドウ球菌や溶連菌などの細菌が感染し、繁殖することによって起こります。

症状は?
膿をもった水疱(水ぶくれ)ができます。水疱内の液体には細菌が含まれており、かき潰して液がついた手で他の部分に触ると、その部分にも新たに水疱ができます。

治療は?
抗生物質の軟膏を塗ります。ひどいときは、抗生物質の飲み薬も使用します。
薬を途中でやめると再発することがあるので、最後まできちんと服用させましょう。
家族への感染を防ぐため湯船に入るのは避け、タオルも別にしましょう。
また、他の人にもうつるので完全に治るまではプールは控えましょう。

ポイントは?
とびひを全身に広げないためには、水疱をかきこわさないことが大事です。また、汚れた手で虫さされなどをかきむしらないようにしましょう。日頃から爪を短く切っておく、皮膚を清潔に保つことで予防できます。

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